八月の花嫁 上演後記(2)

JOLT planning vol.5『八月の花嫁』
8月15日を持ちまして劇場公演の全日程を終了しました。
ご来場の皆様、誠にありがとうございました。

8月27日~9月11日の配信公演に先駆けて、制作に際しての裏話などを徒然につづってみようと思います。一部ネタバレを含みますので、配信公演ご視聴予定の方はご注意ください!

【重岡家の台所事情】

重岡家の台所。
演劇的にな事情により水回りはありませんw
棚には雑多に鍋やら食器やらが並べられています。

第三場で信子、美千代、はる、節子が食卓を囲む場面。
みんなで食べるお芋ご飯をよそってあるお茶碗は節子を演じたくのりゆうきさんが持参してくれました。

上の写真は上演後のものなので数が減っていますが、棚には茶碗が6つ、お汁椀も6つ、箸は6膳セットされていました。
重岡家は父、母、3人の兄、そして信子の6人家族。
原爆で父を、病気で母を、2人の兄は戦死、そして三兄は行方知れず。
1人だけになってしまった信子が終戦後になけなしの銭をはたいて揃えた6セットの食器に、彼女の寂しさを仮託しました。

写真には写っていませんが、棚の最上段左奥には徳利とおちょこが。
こちらも酒好きだった父・正一のために信子が買ったという設定です。

棚のヒマワリは美術を担当してくださったYugero Companyさんの細やかな気配り。
鮮やかな黄色の花が信子の幸せな前途を象徴しているようです。

【芋ご飯と鶏汁と炒り卵】


劇中に登場する飲食物、いわゆる「消え物」は食あたりなどの危険性も考慮して本物を使わないのが不文律ですが…。どうしてもこだわりたくて今回は本物を使いました!

炒り卵は劇中のはるの言葉どおりにバターを使って。
芋ご飯は少し塩をきかせて炊いたものをお櫃に入れて。
そして鶏汁は劇中の文子の台詞にできる限り忠実な材料で。

あまったものは終演後、若い役者たちが胃の中におさめていましたw

ちなみ鶏汁の芋ご飯も炒り卵も、私・松崎が毎朝心を込めて作っておりました。

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