八月の花嫁 上演後記(4)

JOLT planning vol.5『八月の花嫁』
8月15日を持ちまして劇場公演の全日程を終了しました。
ご来場の皆様、誠にありがとうございました。

8月27日~9月11日の配信公演に先駆けて、制作に際しての裏話などを徒然につづってみようと思います。一部ネタバレを含みますので、配信公演ご視聴予定の方はご注意ください!

【小道具あれこれ】

今回は劇中に登場する小道具のお話を。冒頭のプロローグ。
父から受け継いだ詩を亘が朗読する場面で登場したのが赤いブックカバーの本でした。
実は小道具担当の私・松崎が痛恨のミステイクをしてしまい、連日カバーの中身に入れる本を持参し忘れてしまい…。
中に入っていたのはたまたま松崎が持っていた鴻上尚史さんの文庫版『発声と身体のレッスン』w
千穐楽の日にお詫びも込めて、亘を演じた菅野智暉くんに進呈しました。
読んでくれるかな…w

重岡家に帰ってきた三男・弘が血眼になって探す帳面が写真1枚目左側の冊子。
中には弘の戦友たちの遺族の住所が書かれています。
「いい感じの色の帳面が…」と探していたところ無印良品さんで発見!
色合いと言い質感と言い、イメージぴったりの一品でした。
いまは我が家でメモ帳として活躍してくれていますw

はるちゃんが持ってくる卵とチョコレート
物語の転換点となる重要なアイテムです。
チョコレートは当時の写真を参考にして作ってみました。
卵はなんと!100円ショップで購入した発泡スチロールのイミテーション。
はるを演じた下村風香さんが発見し用意してくれました!

主人公・信子の叔父で僧侶の正二にまつわる小道具たち。
第一場の三回忌法要と第九場の送り盆の読経の場面で正二があげる「理趣経」ははるを救う重要な役割も担っていました。
本物の経本を取り寄せ、劇中で正二さんは本物の「理趣経」を読んでいます。

正二愛用の数珠はガラス製。猫目石のような優しい色に惹かれて採用しました。

信子たちの祝言の場面で正二が読み上げる表白文
余っていた障子紙を切り抜いて、実際に読み上げる表白文を小筆と墨汁で。
フリガナが打ってあるのはご愛敬ということでw

第一場と第九場で重要な役割を果たすのがきゅうりと茄子の精霊馬
何事も本物にこだわりたがる松崎ですが、本物のきゅうりと茄子で実験してみたところ、野菜の重量や形状、重心の問題などで、ちゃんと自立する精霊馬を作るのがなかなか難しく…。
涙をのんでイミテーションのきゅうりと茄子を使いました。
それでもなかなか作成が難しく、劇場で女性陣が試行錯誤しながら作ってくれました。

ちなみに結局日の目を見なかった小道具も。
幽霊たちが登場するシーンで使用を考えていたのがドライアイスによる演出。
しかし空気の流れなどをうまく作ることが難しく、結局不採用となりました。
実験用に準備したドライアイスは正二によって供養してもらいましたw

 

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