英文法を学ぶ意義

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

英語・英会話学習において英文法の勉強をすることはとても大切です。
しかし、なぜ英文法の学習には大事な意義があるのでしょうか?
そのことを知っていると、英文法学習にくじけそうになったとき、モチベーションの支えになってくれます。
今回は英文法学習の意義について考えてみたいと思います。

1.英文法で学習を効率化できる

学習には演繹的方法と帰納的方法があります。

演繹的方法とは「あるルールを個別の事例に当てはめていくやり方」です。

帰納的方法とは「個別の事例を集めて分析し、そこから1つのルールを導き出すやり方」です。

動詞の進行形を例にして演繹的学習法と帰納的学習法について考えてみましょう。

演繹的学習法

【STEP1】前提となるルールを学ぶ
「Sは~している」→S + be + Ving.
【STEP2】ルールを個別の事例に当てはめる
「私は食事をしている」I am eating.
「あなたは手紙を書いている」You are writing a letter.
「彼はiPhoneで話している」He is speaking on his iPhone.

帰納的学習法

【STEP1】事例をたくさん集める
I am eating.→「私は食事をしている」
You are writing a letter.→「あなたは手紙を書いている」
He is speaking on his iPhone.→「彼はiPhoneで話している」
【STEP2】分析しルールを導き出す
『~している』と言いたいときは<S + be + Ving>という形にする

この2つの学習法を比較してみると、効率という面では言うまでもなく演繹的学習法の方が優れていると言えるでしょう。

帰納的学習では1つのルールに到達するために数多くの文例に当たらなくてはなりません。そしてそこから自力でルールを導き出すのは骨が折れるどころではありません。

一方、演繹的学習法ではルールを1つ覚えてそのルールを多くの場面に当てはめれば良いのですから、学習効率の上で優れているというわけです。

より効率的な演繹的学習法をとるためにはルールの習得が必要ですが、お気づきのようにそのルールがまさしく英文法なのです。

よってより効率的な学習をするためには英文法の習得が必須だと言えるのです。

2.1つのルールが幅広く活用できる

英文法というルールを学ぶ演繹的学習法は、学習効率の上でかなりアドバンテージがあります。

それに加えて、英文法とルールには学習者にとってかなり心強い特徴があるのです。それは「ルールが1つ決まると、それが英語全体に当てはまる」ということです。

ルールの例外がまったくないとは言いませんが、例外の数はかなり限られています。時折「これは文法の例外です!」などと連発する英語教師に出会うことがありますが、そういう人は英語のことをよく分かっていないのです。

1つのルールが決まればそれを幅広く活用できるというのは嬉しいことです。しかもそのルールは大量にあるわけではありません

そもそも言語とは子どもでも話せるように構築されていくものです。複雑なルールが大量にあるようでは子どもは言語を駆使できないことになってしまいます。英語を構成するルールも実はシンプルなものばかりで、その数も誰にでも習得できるようなものなのです。

このことが分かれば「英文法を学習しない手はない!」ということがお分かりになるでしょう。シンプルで限られたルールを習得すれば、それを英語全体に応用できるのですから!

3.ルールを知らずにプレイはできない

英文法は英語を使って文を作り意思や思想を伝えるためのルールのようなものです。

スポーツを例にして考えてみましょう。たとえば野球のルールを知らずにプレイすることができるでしょうか?

球を投げることはできるかもしれません。バットを振ってボールに当てることもできるかもしれません。しかしそれが出来ただけでは野球の試合には出られないのです。

バッターにボールを打たせたくないからといって、投げるふりをして相手をひるませ、そのすきにボールを投げるようなことをしてはいけませんし(ボークです)、バットにボールが当たりかなり遠くまで打球が飛んで行ったとしても、三塁側に走り始めては意味がないのです。

試合に出てプレイし活躍するためには必要最低限のルールを知っていなくてはならないのです。

英語も同じことです。散発的に単語や熟語・口語表現を覚えたところで、それをめちゃくちゃに配置していては意味をなさない不可解な文が出来あがるだけ。相手に自分の思いを伝えることはできないのです。

単語や熟語・口語表現を覚えることを投球練習や打撃練習だとするならば、その練習の成果を試合の中で生かすべく学びとるべきなのが英文法というルールなのです。

英語と日本語は言うまでもなく異なるルールによって作られています。私たち日本語ネイティヴが英文法を学ぶことは、努力して覚えた単語や熟語を意味のある文に組み上げていくために絶対に必要なことなのです。

今回は英文法を学ぶ意義について考えてみました。
英文法の学習に行き詰ったら、文法学習には様々なメリットがあること、文法の勉強を疎かにしては大変なことになってしまうということを思い出してみてください。
すると「よし、もうひと踏ん張り頑張ろう!」と前向きな気持ちになれると思います。