楽しみながら英語を学ぶ!海外ドラマの活用法
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1.海外ドラマを英語の勉強に取り入れる前提条件
海外ドラマは上手く使えば、英語・英会話表現を豊かにしたり、リスニングを上達させたりする有効な手段です。
しかし海外ドラマを英語の勉強に取り入れる前に、確認しておきたい前提条件があります。
それは、「普段からドラマを見る習慣があるかどうか」ということです。
そもそもドラマを見る習慣がない人が、英会話の勉強のためだけに海外ドラマを見ようとすると、日常生活に今までにはなかった新たな習慣を付け足すことになるのです。
日常生活に新しい習慣を取り入れることは簡単ではありません。
まして母国語ではない英語という言語を使って、ドラマを見るということを習慣化するのは、想像以上の労力がいるでしょう。
普段からドラマや映画を見ることに関心がない人は、無理をしてまで海外ドラマを英語・英会話の勉強に取り入れる必要はないと思います。
勉強方法は他にいくらでもありますから、別のアプローチをとる方が無難だと言えるでしょう。
2.英会話の勉強には映画よりもドラマが良い?
英語・英会話の勉強に英語の映画を取り入れることを勧める人もいます。
英語の勉強に映画を取り入れること自体、筆者も悪いことだとは思いません。しかし最大の問題は、一作品の時間が長いということです。
映画となると、ショートムービーでもない限り90分程度は見込んでおかなければならないでしょう。
ドラマであれば30分程度で視聴できるものが多くあります。
また1話完結型のシリーズ物のドラマであれば、あまり面白いと感じられないエピソードは飛ばして、次のエピソードを見ることができます。
お気に入りのエピソードは何度も繰り返し見ればよいでしょう。
何度も繰り返し見ていれば、そのエピソードで使われている英会話表現などがかなり身に染みてきて、自分でも上手に使えるようになるでしょう。
映画の場合、面白くなかったら途中を飛ばすということができません。
飛ばしてしまうと、全体のストーリーが分からなくなって、映画そのものを楽しむこともできなくなります。
また面白いと感じたものも、繰り返してみようとすると時間がかかってしまいます。
以上のような点から、英語・英会話の勉強という点に限って言えば、映画よりも海外ドラマの方が取り入れやすいと思うのです。
3.楽しむことが第一!無理をしては続かない…。
海外ドラマを英語の勉強に取り入れる上で最も大事なことは、楽しむことを忘れないということです。
そもそも海外ドラマは、英語の「教材」としては学習者にとっては不親切なのです。
ドラマの台詞について文法的な説明がついているわけでもなく、便利な単語や表現を一覧的にまとめてくれるわけでもありません。
ですから、端から端まで完璧に聞き取って理解しようとすると、かなりの負担がかかってしまいます。
この大きな負担に果敢にチャレンジすることは尊いことだとは思いますが、あまり無理をしすぎては勉強が続かないというデメリットもあります。
海外ドラマを、できる限り負担を軽くしながら、英語の勉強に取り入れるために考えられる工夫がいくつかあります。
3つほどご紹介することにしましょう。
まったく予備知識がないままで字幕なしで海外ドラマを見ると、かなりの負担がかかります。
そこでまず、ストーリーを把握した上でドラマを見てみるという工夫が考えられます。
ストーリーを知っていれば、字幕なしの英語音声でドラマを見たときに、耳に入ってくる単語や表現が増えやすくなります。
まず日本語字幕付きでドラマを一度見て、その後に字幕なしで見てみるとよいでしょう。
日本語字幕付きで一回見るわけですから、その分だけ余計に時間がかかってしまいます。
その時間がもったいないという人は、日本語字幕付きで見る時には早回しで見てみるとよいでしょう。
日本語字幕付きであれば、1.5倍速程度で見ても内容をざっくり把握することができるでしょう。
一般的に、専門性の高いドラマは言葉が難しくなりがちです。
もちろん、日常的な会話が行われる場面が大半でしょうが、その中に専門用語がチラホラと出てくるのです。
シアトルの大病院を舞台とした群像劇で、2005年の放送開始以来、多くのファンを獲得している”Grey’s Anatomy”。
ニューヨークの大手弁護士事務所に飛び込んだ青年と彼を取り巻く人々の思惑を描き、日本でもリメイク版が作られた”SUITS”。
これらは世界的に人気があり、英語の学習に取り入れることを勧められることがしばしばドラマです。
しかし、医療用語や法律用語が散りばめられているために英語で理解しようとするとハードルが上がってしまいます。
もちろん医療や司法に興味のある方は、これらのドラマを英語の勉強に取り入れられるとよいと思います。
しかし、このような分野に特に関心のない方は、いかに評価が高いドラマだとは言え、これらを学習に取り入れる必要はないでしょう。
もう少し専門性の低い、たとえば”Friends”や”Modern Family”のようなホームドラマやコメディを英語の勉強に取り入れる方が、幾分ハードルが下がると思います。
そしてハードルが下がるということは、その分、英語の勉強の一環としてドラマを見ることが続けやすくなります。
もっとも一番大切なことは「楽しめる」ということですから、ご自身がドラマとして「楽しい」と思えるものを選ばれるとよいでしょう。
30分程度のドラマといえども、一気に見ようとするとなかなかの労力が必要です。
英語で展開するドラマを字幕なしで見ようとすると、集中力も必要ですし、途中でついていけなくなることもあるかもしれません。
そんなときは、一つのエピソードを何回かに分けて見ても良いでしょう。
30分程度のドラマでも、少なくとも5つくらいにシーンは分かれているわけですから、ワンシーンだけを見て続きは次回に回すなどという工夫をしてみても良いと思います。
もちろん、気力が充実して気分がのっているときは、一気に複数のエピソードを続けて見てもよいのですが、もっとも大切なことは継続的にドラマを見るということです。
繰り返しになりますが、学習としてのドラマ視聴を少しでも長く続けられるように、習慣化することがもっとも大切なのです。
4.Scriptを活用して、お気に入りの表現を見つけよう!
前にも述べたように、あらかじめ日本語字幕付きでドラマを見た上で、字幕なしでドラマを見るといくぶん楽にはなります。
しかし、それだけではドラマの中に出て来る英語を完全に聞き取ることは難しいでしょう。
この問題点を解消する一つの方法として、英語字幕を付けてドラマを見てみるという方法があります。
英語の字幕を追いながらドラマを見れば、理解はかなり進むと思われます。
しかしここにも一つ問題点があります。
それは、ドラマの中で話されている英語と、英語の字幕が必ずしも一致しないことがあるということです。
そもそも英語字幕は、耳に不自由がある人のためにつけられるものです。
字幕を付ける上ではどうしても字数の制限が出てしまいますから、実際に話されている英語と多少違いがあっても、ドラマのストーリーを追うのに充分な程度の字幕に置き換えられてしまうことがあるのです。
そこで便利なのがtranscript、つまり台本です。
メジャーなドラマであれば、ネットで検索すると無料で閲覧できるtranscriptを見つけることができます。
これらを利用すれば、ドラマの中で話されているままの英語を知ることができますし、ドラマを見終わった後でゆっくりと見直すこともできます。
transcriptを読みながら、自分のお気に入りの英会話表現などを見つけてみるのも良いでしょう。
辞書で意味を調べたり、英語をよく知っている人などに質問したりして、自分も使ってみたい英会話表現のニュアンスまでもしっかりと押さえておけば、自分の英語力の中に自然な表現を取り入れることができます。
ただし、いわゆるスラング表現などには注意しましょう。
そもそもスラング表現は、TPOを考慮して使わないと相手に不快な思いをさせたり、ひんしゅくを買ったりすることがあります。
辞書などを引いたときに「俗語」などと書いてあった場合は注意が必要です。
使い方によほど自信が出てくるまでは、スラング表現は使わない方が無難でしょう。
Transcriptを読んで、ドラマの中で使われている英語の概要をつかんだら、字幕なしでもう一度、チャレンジしてみるのも良いでしょう。
Transcriptを読んでいる分、聞き取ることのできる単語や表現が劇的に増えると思います。
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