これだけは知っておきたい!英単語を覚えるためのポイント5選
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1.五感をフル活用して英単語を覚える
何かを覚えるきには一つでも多くの感覚を活用する方が良いと言われます。
視覚、聴覚はもちろんのこと、嗅覚や味覚、触覚までも動員できれば、英単語を覚える効率は飛躍的に高まることでしょう。
英単語帳を開いて見出し語を赤いフィルムなどで隠しながら「ひたすら英単語とにらめっこ」、そんな人を電車の中などで見かけることがしばしばあります。
しかし、これではなかなか英単語が頭に入ってこないと思われます。視覚のみを使って覚えようとしているからです。
少なくとも音声を聞いて、つまり聴覚を活用して記憶を助けてあげるべきです。
できれば自分で声を出して発音してみる方が良いでしょう。目で見て(視覚)、声を出し(ある種の触覚)、その声を自分で聞けば(聴覚)、これだけで3つの感覚を活用していることになります。
また、ものごとは自分の声で聴く方が頭に入りやすいという説もあります。
英単語を覚えるとき、嗅覚や味覚を取り入れる方法としては「記憶再生」があります。過去の経験を思い出し、自分の記憶を蘇らせてみるという方法です。
たとえば「tart」(酸っぱい)という英単語を覚えるときは、熟れかけのリンゴを食べた時の酸味を思い出しながら発音してみるとか、「acidulous」(酸味のある)という英単語を覚えるときは、うっかり洗濯し忘れたシャツのにおいを思い出してみるとか(あまり思い出したくはないでしょうが…)すれば、記憶の定着を促進してくれるでしょう。
私は英単語のアクセントを覚えるときに触覚を取り入れることがよくあります。
英単語を発音しながらアクセントのある部分で手を振ってみたり、ポンと足踏みしてみたりするのです。すると比較的簡単にアクセントの位置を体に入れることができます。
以上のように目で覚えるだけでなく、できるだけ多くの感覚を活用することが英単語を覚えるときに必要な基本的アプローチなのです。
2.英単語を覚えるときは発音を必ずチェック
発音できない英単語を覚えるのは至難の業です。英単語を覚える第一歩はその英単語を正しく発音できるようになることです。
発音は二の次として、とりあえずスペルを覚えようとする方がときどきいらっしゃいますが、これは記憶の面からみても大変非効率ですし、そのような覚え方をした英単語はスピーキングやリスニングでまったく役に立ちません。
英語に限らず、言語は「文字」より先に「音」が存在しているのです。「音」を差し置いて「文字」だけを覚えようとすることは、言語の自然なあり方にも反しています。
ネイティヴさながらの完璧な発音は難しいとしても、最低限のクオリティーの発音を身につけておかないと、せっかく覚えた英単語も宝の持ち腐れということになりかねません。
ある程度正しい英単語の発音を身に着けるためには、発音記号を読めるようになる必要があります。
今日の電子辞書や辞書アプリなどは音声再生機能が標準装備されていますが、耳で聞くだけで正しい発音を身に着けるのは困難です。
やはり発音記号が読めるようになった上で、その発音記号を参照しながら耳で聞き、後について声に出しリピートしてみる方が良いでしょう。
発音記号を勉強するときには、耳だけでなく目を使うことが有効です。
どんな口の形をしているのか、唇や舌はどんな状態になっているのかを目で確認しましょう。
YouTubeなどを使えば、無料で解説してくれている動画を簡単に見つけることができます。
3.英単語のアクセントを確認して覚える
発音とともにチェックをしておかなければならないのが英単語のアクセントの位置です。
英単語を構成する要素としては「音」と「アクセント」があります。どれだけ正しい「音」で発音しても、アクセントの位置を外してしまうと途端に通じなくなってしまうことがあります。
アメリカのある大学が英単語における音とアクセントについて面白い実験をしたことがあるそうです。
potato【pətéɪṭoʊ】という英単語を、正しい音でアクセントの位置をずらして発音した場合と、音は崩して正しいアクセントで発音した場合、どちらがネイティヴスピーカーに理解してもらえるかという実験です。
結果は「音を崩して正しいアクセントで発音」した場合の方がより多くのネイティヴが理解することができたそうです。このことからもアクセントの重要性がよく分かります。
英単語を覚えるときはアクセントの位置もおろそかにせずに、きちんとチェックしておくことが重要です。
4.英単語の共起表現を一緒に覚える
共起表現とは「よく一緒に使う英単語」ということです。英単語を覚えるときは共起表現にも目を向けてみると記憶効率が高まると思います。
たとえばtremendous「ものすごい・巨大な」という英単語を覚えるとき、よく一緒に使われる共起表現も調べてみます。するとsuccess、amount、growthなどがよく一緒に使われることが分かります。
このように一緒に使われる英単語を知ることは、覚えたい英単語のイメージを膨らませる上で役に立ち、結果として英単語を覚えやすくしてくれます。
例文と一緒に英単語を覚えるのも有効な方法ですが、時間がないときは一緒によく使われる表現だけでもおさえるようにすると良いでしょう。
共起表現を知りたいときにはウェブ上やアプリで利用できるWeblioや英辞郎を活用すると簡単に調べることができます。
特にWeblioは共起表現をランキング表示できるのでお勧めです。
5.英単語を覚える目的を明確にする
中上級レベルに差し掛かってくると特に大事なことですが、英単語を覚える目的を明確にしなければなりません。
覚えようとしている英単語は自分が英語で「発信」するときに使うべき英単語なのか、リーディングやリスニングをするときに「受信」できればいい英単語のなのかをはっきりさせることが大事です。
発信で使う必要がある英単語ならば、語法やコロケーション(よく一緒に使う英単語の組み合わせ)までも意識して覚える必要があるでしょう。
受信できればよい英単語ならば発音・アクセント・意味の3点をしっかりと覚えておけば事足りるでしょう。
どのような目的でその英単語を使うかを明確にすることで、必要とされる記憶の深度を決めることができます。
するとその英単語の習得にどれくらいの時間や労力を割くべきかも分かってくるはずなので学習をより効率化できます。
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