単なるおしゃべりになってない?オンライン英会話の使い方

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自宅で、自分のスケジュールに合わせて、しかも比較的安価にレッスンが受けられるオンライン英会話。たくさんのメリットがある一方で、「毎日オンライン英会話でレッスンに励んでいるのに一向にしゃべれるようにならない」という声をしばしば耳にします。どんなに優れたツールでも、使い方次第では効果が期待できません。そこで今回は効果的なオンライン英会話の活用法のポイントについて考えてみたいと思います。

1.英会話力が伸びるための必須条件

この記事では1コマ25分程度で日本人以外が講師を務める一般的なオンライン英会話について説明します。

英会話力を伸ばすためには「英語でたくさん話すこと」が必要だとよく言われます。

それはまったくその通りなのですが、やや厳密性を欠いているように思われます。

厳密には「うまく言えるようになるまで英語でたくさん話すこと」が必要だと言うべきでしょう。

英語・英会話に限らず、何にせよ「学ぶ」ときには反復練習が必要です。ただ「英語で話す」のではなく、うまく言えるまで繰り返し英語で話す練習をしなければ短期間での英語力・英会話力の向上は望めません。

ここで言う「うまく言える」とは「100%正しい英語で言える」ということではありません。

現在の自分の英語力で表現しうる正確さや出しうるスピードで、英語を話せばいいのです

しかしそこに至るまではひたすら英語で話す練習をしなければなりません。そのようなひたむきな練習を重ねることで英会話力は進歩していくのです。

以下、この点を踏まえてオンライン英会話を活用するときのポイントを考えてみたいと思います。

2.主導権を握ることが何より大事!

オンライン英会話を活用するうえで最も大切なポイントは、利用する側が主導権を握るということです。

「どういう目的でオンライン英会話のレッスンを受けるのか」を明確にして、その要望をきちんと英語教師に伝えることが大事です。

筆者がご指導している英語・英会話スクールの生徒の方が、オンライン英会話の利用方法について相談に来られるとき、特に初級レベルの方によくお伝えするのが、オンライン英会話のレッスンの最初に自分の要望をきちんと英語教師に伝えてくださいということです。

英語の発音のチェックを細かくしてほしいのか、英文法の説明をしてほしいのか、英単語や英語の会話表現の使い方を教えてほしいのか、ただ英語でフリートークをしたいのか、ちゃんと伝えることが大事です。

いざオンライン英会話のレッスンが始まると、緊張してしまって自分の要望をうまく伝えられないことがあります。

要望を伝えるための英語はあらかじめ準備して練習しておく方が良いでしょう。自信がなければ要望を伝えるための英語をメモ書きにして準備しておくのもいいでしょう。

またオンライン英会話では、レッスンの冒頭で英語教師が簡単な自己紹介を始めることがあります。

いきなり自己紹介を始めなくとも、“Would you like me to introduce myself first?”「最初に自己紹介してほしいですか?」などと尋ねられることもあります。

そんなときも自分の意思をしっかりと伝えられるような英語をあらかじめ練習しておくとよいでしょう。

英語教師に自己紹介をしてほしいのならそれで構いませんが、すぐレッスンに入ってほしいのに、なんとなく”Yes, please.”などと答えてしまい、5分も10分も英語教師の自己紹介を聞くのは時間の無駄です。

とにかく「今日はこんな英語を勉強したい!」ということがはっきりしていなければ、そしてそれを英語教師と共有できていなければ、教師が一方的にしゃべって時間が終了したり、よく分からないまま英語のフリートークだけでオンライン英会話のレッスンが終わったりする恐れが多分にあります。

3.英語・英会話の瞬発力をつけるならフリートーク

オンライン英会話ではよくフリートークが行われます。

間違っていてもいいから思い切ってしゃべるための会話度胸や、相手が言ったことに即座に反応する英語・英会話の瞬発力を身につけたいなら英語のフリートークは有効です。

英語のフリートークをうまく機能させるためには、やはり自分の意思を英語教師に伝えることが大事です。

「先生の言うことがよく分からず、ただニコニコしているだけで時間が終わってしまった」などということにならないためにも、自分の意思や状態をきちんと英語教師に伝えましょう。

Would you speak more slowly?
「もう少しゆっくりしゃべってほしい」

Would you say it again?
「もう一度繰り返してほしい」

Would you tell me the meaning of the word you just said?
「いま言った単語の意味を説明してほしい」

This topic is too difficult. I’d like to talk about another one.
「この話題は難しすぎるから別のトピックについて話したい」

このように自分の意思や状態を英語教師に伝えることでフリートークをより実りのあるものにすることができます。

フリートークは予習ができない分、復習が大事です。

オンライン英会話のレッスン中でうまく伝えられなかったことなどがあれば即座にメモを取っておき、どう言えば良かったかを後で振り返ってみるのです。そしてそれが英語でうまく言えるようになるまで反復練習します。

このプロセスを省いてしまうと、フリートークはただの「おしゃべり」となってしまう可能性があります。

また一度フリートークで話題となった事柄を、別の機会に別の英語教師と話してみるのも良いでしょう。

以前は上手く言えなかったことが、ちゃんと伝えられるようになったかどうか確かめることができます。

4.きっちり学ぶなら予習は必須!

オンライン英会話で英語教材を使ってしっかりと学ぶなら予習は必須です。

前に述べたように英会話力を伸ばすためには英語による反復練習が必須です。

英語教材に沿ってうまくしゃべれるようになるまで、何度も何度も英語で練習していく過程の中で英会話力は身についてきます

これはスポーツに例えると分かりやすいと思いますが、本番の試合に出ているだけでは強くなることができません。普段の地道な基礎練習があってこそ力はつくのであり、その力を発揮する場が試合です。

オンライン英会話で言うならばネイティヴといざ英語で話してみるのが本番の試合です。

そこは実力をつける場ではなく、実力を試す場です。実力をつけるのは普段の反復練習です。

英語教材の中に分からない英単語があれば事前に調べておく、英文法的な疑問があればこちらも調べてみる、そして問題に対する答えは何度も口に出して英語で練習しておく。

英語力・英会話力は結局のところ主体的な勉強と努力の中で育っていくものです。ですから事前にできることはすべてやっておくことが重要です。

そもそもオンライン英会話の多くは一回のレッスン時間がそれほど長くはありません。ですから、分からないことすべてを(下調べなどをせずに)英語教師に教えてもらうのは時間がもったいないのです。

しっかりと予習をした上でオンライン英会話のレッスンに臨むと、英語教師に尋ねたいことや直してもらいたいことが明らかになってきます

そしてその点を重点的に勉強することができます。これもまたオンライン英会話でこちら側(生徒側)が主導権を握るために大切なのです。

オンライン英会話は上手く活用すると学習効果が非常に高いツールです。自宅に居ながらにしてネイティヴや非常に高度な英語力を持ったノンネイティヴと英語で会話ができるのは大きな魅力です。最大限に活用して英語力に磨きをかけたいものですね。
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